TFUG Utsunomiya キックオフミーティングを2017年4月30日(日)に宇都宮大学陽東キャンパスで開催しました。
TFUG Utsunomiyaは、TFUG Aizuに続き2番目のRegion TFUG(地域TFUG)として、TensorFlowおよび深層学習に興味ある方のための情報交換の場を提供することを目的に活動をしています。
今回は、TFUGの主催者である下田倫大さんを招待して講演やLT、懇親会を実施し、参加者数は14名でした。
タイムスケジュール
12:30 〜 13:00 | 開場 |
13:00 〜 13:30 | TFUG Utsunomiyaの開催趣旨 |
13:30 〜 | 下田さんの講演 |
15:00 〜 | LT・意見交換・質疑 |
TFUG Utsunomiyaの開催趣旨
以下のスライドに則って、TFUG Utsunomiyaの開催趣旨について説明しました。(1)TensorFlowの裾野を広げるためにビギナー志向であること、(2)参加者の意見を取り入れながら地域TFUGならではの距離の近いコミュニティを目指すことを発表しました。
https://www.slideshare.net/k-akimasa/tfug-utsunomiya
下田さんの講演
下田さんの講演内容は、(1)TensorFlowの紹介、(2)TFUGの話、(3)TensorFlowの近況となっており、TensorFlowにはじめて興味を持った方にとって素晴らしい導入になったと思います。ユーザグループの話では、TFUGの様子や運営の苦労を主催者の下田さんからの生の声から聞くことができました。TFUGにはビジネスマンやエンジニア、アカデミックなどの様々なバックグラウンドの方々が集うので、参加者の要望をうまく取り入れて論文を読む会やハードウェア部といった分科会を作っているという方針も説明されていて、TFUG Utsunomiyaでもこの方針は取り入れたいと思いました。TensorFlowの近況としてはKerasのサポートがピックアップされていました。低い学習コストで直感的にネットワークが記述できるようになるため、TensorFlowは気軽に使ってみたいユーザと発展的に使ってみたいユーザの要望も満足するようになっていくと思われます。
質疑応答の時間では、栃木県産業技術センターの方から栃木県の中小企業におけるディープラーニングやTensorFlow利用の可能性に関する質問や、学生からは研究におけるディープラーニングの応用や研究でどのフレームワークを使うべきかといった質問が出て、下田さんのアドバイスや意見をもらうことができました。
下田さんのスライド
https://speakerdeck.com/rindai87/zui-jin-falsetensorflowfalsehua
LT
宇都宮大学の木村から、機械学習の実践的入門をテーマに発表をしました。「自分なりにデータ・セットを収集して機械学習を適用してみる」と、Pythonやスクレイピング、データベースとったスキルが身に付くよということをプレゼンしました。
https://www.slideshare.net/k-akimasa/ss-75539460
宇都宮大学の桐生さんから、判例文書における機械学習について発表がありました。Word2Vecの概要とニューラルネットを利用した判例文の伏せ字技術の研究が紹介されていました。
(上記の画像は下田さんのブログから引用させていただきました)
交流会
交流会では下田さんを囲んで学生が中心となって、コミュニティ運営の話やスピーカーの決め方や交渉テクニックといったものが聞けて良かったです。また「勉強会ではなるべく発表す側になると名刺代わりにもなる」という下田さんのお話は将来、技術者になる学生のキャリア形成のアドバイスになったと思います。
今後の課題
下田さんとの交流を通して、TFUG Utsunomiyaでは地域TFUGとしてTFUG Tokyoとはまた違ったスタイルを模索しながらコミュニティ活動を継続していけたらいいと思いました。そのために、TFUG Utsunomiyaのメンバーに発表を促したり、FacebookやSlackといったSNS・情報共有ツールを使って、イベントの告知やTensorFlowの意見交換をできるようにすることが課題だと考えています。